世界音楽写真

ワールドミュージックフォトグラファー石田昌隆氏の個展を見に行く。80年代以降の外国のミュージシャンの写真である。時にスタジオで白いホリゾントの前での公式写真的なポートレイト。時に映像的なシーンに入って貰ったミュージシャン、時に演奏中のスナップ写真。
ある種の同業として、先ず音楽への接し方の深さと写真イメージの多彩さ、同時に瞬時に対応する技術と場数を感じた。
ファッションを撮るカメラマンなら先ず自分のアイデンティティを一番先に考え、やりたいことを整理してシンプルにしていくけど、石田さんの場合は音楽への愛着や尊敬があるから、その点が「受け身」的な立場が一瞬あるけど、「好きなミュージシャンを撮りたい」という能動的な意志を強く感じる。写真という楽器のミュージシャンって感じもあるけど、本当は「報道」や「DJ」に近いんじゃあないかな。そういう格好良さがあると思う。石田さんの撮る対象やまとめ方自体が写真のひとつのジャンルだとボクも思うな。
写真展は、タンバリン・ギャラリー(外苑前キラー通り)で4/17迄。
http://tambourin-gallery.com/tg/exhibition/
個人的に好きな&印象に残った写真リスト
PAPA WEMBA /BJORK (THE SUGARCUBES) / LINTON KWESI JOHNSON / NIRVANAJOE STRUMMER / SALIF KEITA / LEE"SCRATCH"PERRY / BERNIE WORRELL & GEORGE CLINTON & BOOTSY COLLINSIGGY POPFAYE WONG / RICHARD DAVID JAMES (APHEX TWIN) / FELA ANIKULAPO-KUTI & EGYPT '80 / MASSIVE ATTACKASIAN DUB FOUNDATIONLAURYN HILLTARAF DE HAIDOUKS / RACHID TAHA
※ボクが仕事で絡んだ、ヌスラット/ストーンローゼズ/ユッスーは割愛。

写真は『オルタナティヴ・ミュージック』という書籍にもなっている。
http://musicmagazine.jp/published/mmex-200907am.html