EBTG

EBTGとは、エヴリシング・バット・ザ・ガールのことで、今ではハウス系やDJとして知られているベン・ワットと、奥さんのトレイシー・ソーンのコンビのこと。90年以降の音よりも登場してきた音の方が好き。ネオアコというブームの世代であり、イギリスのシーンを体現してきた人達。元々別々なシンガーだった人が組んだのがEBTGで、最初かなり妙なコンビとは感じられた。が、ある種の兄姉的な似た雰囲気があったから本当は不思議じゃないんだけど、二人の見た感じが独特だから「妙な感じ」があったような気がする。組んじゃいけないような感じとでも言うか。実際にはヘンなカップルだけど、美しい歌声、みたいな書かれ方もした印象ある。
この頃のロンドンの(ネオアコ的時期)雰囲気に近い感じが、日本の若い世代に重なる。歌う歌に非常に純粋である佇まい。商業的な成功より生活の中に正直でありたい、というような感じ。無常感を思えば思うほどEBTGがクラブ系で成功したことも含めて複雑な不安もよぎる。一番好きなのはベン・ワットは「Summer Into Winter」で、トレイシー・ソーンは「A Distant Shore」なんだな。

[%7C]