電話の次に響く音が目の前に

ex)SOONのギタリスト島津さんからメールを貰い、下北沢でのライブに行った。15年ぶりの再会。「köttur」というユニットのサポートでギターを弾いている島津さんの姿はギター少年の面影があったけど、話しぶりから大人の落ち着きを感じた。「köttur」の歌を聴いて、1982-3年に後楽園ホールで見たエリザベス・フレイザー(Cocteau Twins)を思い出した。貰ったCDを家に帰ってから聞いたけど、音と歌のコントラスト感や色彩感が逆だったのが面白かった。ライブでは演奏がカラーの水彩で唄部分がコントラストの強い黒だったけど、レコードでは唄が透明水彩の12色で、バックは透明な水みたいだった。自分の息子より年が若いのに自分が感じている部分とそんなに違和感がないように感じた。グラフィックも素直すぎるくらい素直に作ってあって良い。演奏は淡々と進んだが、何か熱いモノも感じた。長い黒髪としっかりした目も印象的。これは楽しみだ。
島津さんの話を戻すと、SOONのジャケットはアルバム2枚シングルを5枚くらい作った。カメラマンは佐藤奈々子、小木曽威夫、坂野豊、ホンマタカシ、ブルース・オズボーンと今考えるとそうそうたるスタッフ組が出来た。メーカーでも相当な期待感があったなあ。僕の事務所のパーティでも演奏してくれた。その時のドラムはHEATWAVEの伴ちゃんで、佐藤奈々子さんも彼らとセッションした。