マイク・オールドフィールド

アイランドレコードが発足した頃、本格的にUKの音楽が大量に入ってきた。ラフ・トレードなんかもそうなんだけど、それまでは情報がなるで少なかったのが、一気に開国した感じ。TPPだ。で、映画エクソシストに使用されたってことで話題になった「チュブラーベルズ」という曲はマイク・オールドフィールドのデビューアルバムだった(筈)。50代なのに芸歴40年の元祖宅録ミュージシャン。1人オーケストラでイギリス的な湿気を帯びて独特な世界を放っている。75年に入院したらしいが、それまでのアルバムは今聴いても素晴らしい。80年代に時代の流れに合わせてしまいフュージョンっぽくなってしまったら味が出なくなってしまった。「誰の話も耳を貸さず好きなモノだけに邁進すればよかったにい」とか後悔しているんだろうなあ。ミュージシャンだけでは何ともならないことだし、歴史的に繰り返されていることなんだろうなあ。

このレコードを買った当時に驚いた。直訳の拙さなんだろうが、ジャケットの裏面にこう書いてあった。「今は使用されていない音響(SP)などでは聴かないで下さい。それらを目撃した場合は警察に届けて下さい。」今発売されて盤には書いていない。だよなあ。