LKJ

LKJはLinton Kwesi Johnsonで、レゲエのリディムに乗せて朗詠する「ダブ・ポエット」のリントン・クエシ・ジョンソン。レゲエで70年代から現在まで聴いているのはこの人くらい。ボクの中でこのアーティストは、真のアーティストで、ぶれない硬派の代表でもある。随分前だが、MC(Music Clip)の「Di Great Insohreckshan」が暴動を扱っていて、映像が非常にアーティスティックだった。映像は3場面だけで、8mmで撮影された暴動(警官に棍棒で殴られるジャマイカの人達)と、大きなサウンドシステムのまで両手を組んで静かにポエムするLKJ、それとあの「ダブの総帥」デニス・ボーベル達(The Dub Band)のファンキーな演奏シーン。MCはこれが理想的と思う。中途半端で妙チクリンなイメージ映像ではなく、アーティストのスタンスを端的に見せて、「歌」の2つの側面、つまり「歌うべき主題を謳う」と「音楽で表現する楽しさ」の協調。ジャケは1985年の2枚組みライブのオランダ盤を最近入手。初期のアルバム「Forces Of Victory」LP

と一緒に聴いている。