Amo L’Italia

Amo L' Italiaは I love Italiaのイタリア語で、日本だと「イタリア好き」。昨年発行されたフリーマガジンでもあります。数年前にボクがデザインした超大判「INOKI ROCK」(アントニオ猪木写真集)の制作プロデューサーだった、Mさんが企画編集発行。主に食べ物・地域の人にスポットを当てて、20州全てを紹介しようと発行されました。Mさんは、かつてシチリア島での、「これぞイタリア」という暖かい人たちとの出会いがこの雑誌を発行する動機になったと教えてくれた。ボクも25年ほど前に初めてイタリアに仕事で行って、1週間も余裕が出来たので(良い時代だったなあ)カメラマンと二人で旅に出た。「日本人が来そうもない場所に行こうぜ」にのった僕らが駅に着くと、バイクの載ったカップルが僕らを見に来た。夕方の港町だった。そんな数組の大騒ぎに洗濯物を取り込みながら大声で叱る叔母さん、通りすがりのハンチングを被った叔父さんとの会話。全てがフェリーニやデ・シーカの映画みたいだった。今にも「ボッカチオ」のソフィア・ローレンが窓から顔を覗かせるのではないか、と思った。カメラマンと二人で知らない街の言葉も通じないレストラン。「タコのマリネが食いたいなあ」でカメラマン「お前絵を描けよ」と言うので、4コマ漫画で、タコがマリネになるまでを描いた。厨房で大きな笑い声が聞こえ、15分くらいしたら美味しいタコのマリネがテーブルに。
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