XTC BLACKSEA again


80年代に一番聴いたかも、というのがこれ。定期的には聴いていたが、数年前から使っていたi-podには入れていなかった。今回一気に持っている全アルバムを入れた。80年代は蘇ってこず、良い音楽なのか、そうでもないのか?という命題が眼前に現れた。何故か、きっとビートルズに似ていたからだろう。その成り立ちが音楽から立ちこめていた。ギターのアンディー・パートリッジが、ベースのコリン・モールディングに「俺がジョンでお前がポールでベース!」ってな感じで始まった、か。でも、音色のXTCはアンディーがポールで、コリンはジョージ・ハリソンだった。二人の曲の感じは似ていて離れているのが、良いのだが、ビートルズと違うのは、楽器のノリだろうなあ。「下敷き」にしていたものが全く違う。アルバムのある曲(「Rocket From A Bottle」)を聴いていて凄くそう思った。アンディーはタテノリでコリンはヨコノリだなあ。このアルバムで一番好きなのは、タテからヨコにノリが代わるところ。XTCならではの感じ。これじゃ他のメンバーは嫌になるだろうなあ。初期メンバーのハッスル、キーボディストのバリー・アンドリュースも同じように思ったんだろうなあ、と音を聞いて前にも感じていたことを思い出した。