ハワイとブルースとライ

1986年にハワイにホームステイしたことがある。日本との交流展を手伝ったので招待され、アーティストのお宅に2週間ほど泊まらせてもらったのだが、朝起きると家族全員仕事に行っていて誰もいないことが多く、食事も勝手にやっていた。その家のご主人は建築関係でほぼ1人で家を建てたという。5年経ってもまだまだ途中の段階であった。各部屋にシャワールームがついている様な大きな家で、暇な時にはご主人の部屋でレコードを聴いていた。それが、このTaj Mahal (1968)のアルバムだ。ブルースは全く門外漢だったが、ジェシエドデイビス位は知っていたのでクレジット読みながら聴いていた。今見ると、ライ・クーダーも入っているのに気がついた、この時21才でこの2年後にソロデビューしている。

Performers:
Jessie Edwin Davis - Lead Guitar, Piano
Ryland P. Cooder - Rhythm Guitar, Mandolin
James Thomas - Bass
Sanford Konikoff - Drums
Taj Mahal - Vocals, Slide Guitar, Harp
Bill Boatman - Rhythm Guitar
Gary Gilmore - Bass
Charles Blackwell - Drums

その家の長男がたまに遅くまで寝ている奴で、ウオーターベッドに沢山の亀を飼っていて、身長が一年で25センチ伸びたという大男だった。まだ、高校生だった。そいつが数年後、マイケルジャクソンと別れたエルビス・プレスリーの娘と結婚した、というニュースをラジオで聴いてビックリ。珍しい名前だったからすぐにわかって知人に問い合わせして、知人(外人)が「よくあること」って涼しい顔で言っていた、のが可笑しかった。そいつはアメリカの音楽関係者ではとても有名らしい。ということは、この「Taj Mahal のアルバム」も関係しているに違いない、とすぐに理解した。