僕の3大巨人

小学生の頃から聴く音楽のほとんどが海外の音楽だったなあ。GS体験も人並みで、仕事に就いてからいろいろな達人に会って、凄い人がいるのがようやくわかった感じ。で、個人的に日本を代表している、と先ず思い描くのはこの3人。上野耕二、平山みき山口洋。上野さんはバンド時代(8 1/2ゲルニカ等)〜ソロ(映画的・映画の音楽)時代〜オーケストラ時期と知っている。あの「ゴジラ」で有名な伊福部昭の弟子というのは、僕にとっては決定的「尊敬の眼差し」である。彼が一貫している音楽の凄さがいかに日本の音楽の一端を示しているかは、今後絶対に評価されていくと思う。次に平山さん。この方は「声」が圧倒的に凄い。電話でも食事の時でもあの「声」なのだ。当たり前だが、そういう時でも「平山みき」を意識的に出したり無意識だったり出る。ある意味普通の人なのでホントに驚く。3人目。山口洋。は、最近のボーカリストとしてバンドでの充実ぶりのちょっと凄いことになっているので、これは別に語っちゃうとして、「名人ぶり」と言えば、ギターである。日本人のギターでこれほど才気にあふれた人はいないと思う。ジョン・マフラフリンみたいな高速マシンでもなく、エイドリアン・ブリューみたいな奇術的なギターでもなく、ロビン・トロワーのような唸りでもない。毎回聴いたことのないような話に似た「音」を出す。話すように弾いているのだと思う。ギター多重人格者かも。これはマイルス・デイヴィスのレベルに達していると思う。