白黒映画

映画の仕事をしていて年に度々新作は見ているし(配給会社のラインナップ紹介などにも行く)、レンタルでも借りる事も多いけど、自分が好きなのは白黒時代の映画だと凄く思ったのはごく最近。何か白黒からカラーに移っただけで映画はかなりテンションが下がったように思う。自分が生まれた時にはすでに映画は(一部ではあったが)カラー時代に突入していたけども、そう思う。自分はミニマリストなのだと思う。仕事でもそうかもしれない。削っていく作業が好きである。無駄な物を出来るだけ排除してシンプルに見せたいと思うし、見るのも同様。基本的には日本の基盤なのだとも思う。が、最近は違うと感じる。これも一種の過渡期なのだと思うから気にしていないけど、そういう上り坂時代は何を言っても聞いてくれない状態なのだろう。白黒からカラーになる時、アナログからデジタルになる時に、逆行する意見はほとんど抹殺される。今、白黒時代の技術的な匠に聞く最後のチャンスかもしれない。