Coincidental Music

60年代ばかり追いかけていたら飽きてきて80年代にグッとシフト・レバーを進めてみたら、YMOに止まった。プロのデザイナーになって(元)ADサイトウマコトさんに連れていってもらったのが、YMOの武道館ライブ。小学館写真誌「写楽」のイベントだったと記憶している。最初に楽屋に行って見たのが、学生服の3人。前座でフォークソングを歌う、という趣向は一般客には伝わらず、「引っ込め」と言われていた、らしいが、まだ楽屋だった僕らは後で雑誌で見て知った。YMOというバンドは、ギャグのセンスが光ってた。テクノカットクラフトワークの真似ギャグと思うし、「スネークマンショー」も「ひょうきん族」も全然ムリが無かった。これは、音楽に対する自信があり何でも楽しもういう、そんな大きな幅を持ったアート集団とも言える。個人的には細野さんの作品では一番好きなのがこれ。CFの音楽集だが、即興有り仲間の信頼関係ありで、当時の現場の雰囲気もしっているし、ジャケのADである、タキオノ氏のお宅にもお邪魔したりと20代の1ページでもある。