黒い秘密兵器


「黒い秘密兵器」って見たことの無い人も多いと思うけどこういうマンガ。表紙に一峰大二(かずみねだいじ)とあるが、これは作画のみで、原作は福本和也。「巨人の星」の梶原一騎川崎のぼると同じ様に、先ずドラマありきの時代であった。椿林太郎(つばきりんたろう)という投手がスーパーな能力を持った主人公だが、何だか「巨人の星」に似た要素がイッパイ出てくる。友情やらライバルやら。が決定的に違うのは、この物語は忍者や武芸の末裔が活躍するところ。だから、表紙も投げた玉に手裏剣が重なっている。出てくる美容師の女の子やライバルの顔を見ていると、ネタ不足の映画の格好の題材に思える。今のアイドルや売れっ子に例えると想像するだけで結構面白い。「ストップにいちゃん」や「漫画家残酷物語」、それにアトムの原形になったと言われる横井福次郎の「不思議の国のプッチャー」も良いかも。戦争物も名作ぞろいで「紫電海のタカ」なんかも是非復活させて欲しいなあ。