He said Many Thanks


イリアム・バローズについてはその超カルト的な存在感ゆえ僕には正統な評価もクソもなく、ただその特異性に圧倒されている。彼の語る時の無表情さには生活感がまるでなく、その冷たい声質もほぼ変質者的であり、内容も非日常的に感じる。彼は時代の産んだ異端の詩人であり、アメリカが落とした爆弾でもあった。異端は純粋さから時代を継承している場合が多い。彼の後継には音楽関係が多い。個人的には一番好きなのは「愛はウイルスである」というフレーズ。愛の論じ方では一番ピンときてるな。
参考資料としてあげておくのは、書籍以外の多くのレコードに収録されている。映像作品では「Nova Express」など。ローリー・アンダーソン「01」には出演もしている。映画「裸のランチ」にはたしか出ていない。