Yma Smac


事務所の開設の年の年末、ある1曲が強烈にFM放送から流れてきた。オペラ風でエキゾミュージック。今で言うマライア・キャリーみたいなハイトーンもあればドスの利いた超低音もある歌声。インカ風の風変わりなサウンドと超絶ボーカルで仕事をしていた手は止まり、ラジオに釘付けになった。それがイマ・スマックの「エクスタベイ」だった。1985年のことだった。
調べてみるとペルーの歌手で50年代にヒットした音楽のリバイバルであり、イマはインカの神に捧げるために奉られた少女であった。彼女の辿った人生があまりに壮絶でこの世の者とは思えないほど現実とかけ離れている様に思えた。最初に買ったのがこの「マンボ」というレコードであった。そのジャケの素晴らしさ。それ以降20数年イマのレコードやCDは目についたら手に入れる。残念ながら彼女は昨年亡くなった。90才を過ぎ芸歴80年を越えていた。