purogure is not same progressive rock

日本で言うプログレは、独特な限定を持っていてそれが「本家流」となっている。御三家ならぬ「御五家」は、King Crimson,Pink Floyd,YES,Emerson Lake&Palmer,Genesisとなっている。全てイギリスのバンドである。そのイギリスの帝王だったビートルズが解散してソロになりロックはクリエイティブな活動時期に入る。と言っても71年〜75年あたりまでで、この御五家のピークと重なっている。平行してZeppelinも絶頂期だったし、ブルースロックも元気だった。が、アメリカでの成功イコール世界的成功だった。が、落とし穴は同じ場所にあった。プログレのバンドも同様にアメリカで大きな成果を残して発展的に分裂していく。その前後の部分も含めて、大きな意味でクリエイティブなバンドを世界ではプログレッシブ・ロックというが、日本では特に本家流では、このオリジナルの5バンドに限定するのが正しいとしている。本家流のもつ意味を解読すべく5バンド全てを聞き直してみた。YESに至っては、3枚目まではプログレ以前とされている。始めて聴いたが、今ではこちらの方が好き。言ってみれば、ただの面白いロンドンのバンドのひとつか。ELPもファーストは当時聴いたのみで、「タルカス」と「展覧会」しか聴いたことがなかった。3枚目と4枚目以降との違いは、「上り坂」の上昇の勢いと「安定期」の完成度か。若いバンドの「音」であり、ジャズやクラシックを模してもそれとの比較ではないし、音楽として聴いていてもすごく不思議な時代の雰囲気がある。逆にGenesisはガブリエルがいた頃の「小劇場」型から、フィル・コリンズ主導の大人のバンドの娯楽性追求型の両方が楽しめるバンドであった。クリムゾンとピンクフロイドは別格なのでここではこれ以上触れない。この70年前半の「魔法」は何だったのか?もう少し近づいてみたい。