Rock Magazine

ミュージックライフ1970年の10月号。表紙は言わずと知れたロバート・プラント。この雑誌には当時人気投票があり、男性歌手部門でプラントが1位(2位ポール・マッカートニー、3位ミック・ジャガー、4位トム・ジョーンズ、5位スコット・ウォーカー)になっている。この年はツエッペリン人気が凄まじく、解散直前のビートルズを越えている。
アルバム紹介では、今見ると全てが歴史的名盤ばかり。例えば、「CCR/Cosmos Factory」「Live Cream」「Jackson Five/ABC」「Jimi Hendrix Band of Gypsy」等。ジミヘンが生きていた時代なのだ。
この雑誌は巻頭にカラー写真ページが充実している。印刷はオフセットではなくグラビアである。(当時カラー印刷はグラビア印刷=凹版の方がキレイなので、写真=グラビアと言われる様になった_余談)活版(文字)ページには、様々な企画が盛り込まれている。
名曲の歌詞(英語)を読む、とか。海外のポスターを紹介、とか。シングルの推薦盤とか。(この号はThe Whoの「Summer time blues」Ten years afterの「I'm going home」他30枚を紹介している)内容にウッドストックを感じさせる。
細かい部分でも実に良く編集作業が出来ていると感心した。研究熱心な人達が作ったこういう楽しい音楽雑誌を読んでいた人が50代になっていて、それが今でも洋楽ロック雑誌を見ている、と思う訳だ。