Piano is percussion


キース・ジャレットの1975年ドイツ・ケルンでの即興演奏の録音盤「ケルン・コンサート」。
軽快なジャズも好きなのだが、このクソ暑い夏を乗り着るには、この絶対零度の様な徹底的な音楽が良い。
同じくジャレットが演奏したアルボ・ペルトの「タブラ・ラサ」の緊張感とは違う。
ここには、何か物凄い物語があるように思う。
ジャレットが病気以後こういった音楽から遠ざかったように、音楽は一瞬なのだ。
ピアノの音の隙間から聞こえるジャレットの叫び声は、無償の愛を知った動物が最後の瞬間を思いだしたような「音」だ。
レコードって本当に凄いと思った。