Richard Bernstein Again

図版はアメリカの雑誌「インタビュー」1985年10月号表紙はマドンナ。創刊時は「アンディー・ウォーホルズ・インタビュー」だった。確か1ドル。この頃でも2ドル。大きさはA3より大きいタブロイド版。アンディー・ウォーホルが会いたい人に会って話聞く(面談+写真=インタビュー)という非常にシンプル(明解)な指向を持った雑誌だった。最近でも基本的な部分は変化ないが、時代が違う。
この雑誌は骨太だ。人を上手に写している写真が端的なレイアウトとテキストで出来ているこの雑誌は僕の「指針」に今でもなっている。89年に同誌の取材でNYのオフィスに行った。広いスペースにアンディー・ウォーホルズの作品がよく似合っていた。アンディーの日記も編集したやり手広報女子から若手のカメラマンを推薦された。その内の一人がデイヴィッド・ラシャペル氏だった。彼のバスルームで作品を見せてもらった。彼の背中には天使の羽がついていた。
表紙はリチャード・バーンスタインが描くスター。写真の上にペイントしている。だから、クレジットにカメラマンやヘアメイクやスタイリストも加わっている。が、バーンスタインの饒舌な技法がいかにも80年代的で面白い。ナルシスティックな気分と集中力で描き殴った様な印象だったが、ディテールを見ると、タッチの繊細な部分や色の使い方の上手なメイク画だと気がつく。
でもでも、この雑誌本当に大きい。散在していた約20年分を本棚に入れると凄い量。残すか?バラスか?