JB is Rock!

James Brown初来日は、1973年2月、高校3年だった。武道館に行く。(2/13に新宿・厚生年金会館もあった。)一緒に行った友人の梶野君は大のソウル・ミュージック・ファンだったから行ったのは当然だったが、ロック好きの僕は何故かJBをロック的に捉えていた。ジミヘンもアイク&ティナ・ターナーもソウルではなくロックだった。60年代からロックはR&B中心だったから、僕の中では全然違和感のないJBだった。今でこそ好きな南部のディープ・ソウル も当時は僕の中では沸かないものだった。
ZEPPELIN二度目飛来から4ヶ月後の武道館は、まだまだ熱かった。画像はプロモーション用に配られたステッカー。告知してあるのは武道館のチケット代だ。3500/3000/2500/2000/1500と細かく分けられている。席はSS-S-A-B-Cとされていた。
貧乏高校生は当然C席で客電(全体照明)が消えると同時に2階から降りてステージ正面前まで走る。(あのレインボウで死者が出て禁止される)気がつくと梶野君とははぐれ、回りは横須賀から来たのか?黒人兵らしき人ばかり。狂った様な騒ぎの「お祭り」の中でとうとうステージの真ん前まで来てしまった。真ん前にはJBがいるし、ホーンズの激しい動きに興奮した。曲を聴くというより、本能の激しさの渦の中に入って終った。
このステッカーを見る度に(ライブDVDを見るより鮮明に)その時の状況が甦る。