Wonder under water


2003年9月に101才で亡くなったレニ・リーフェンシュタールの映画作品「原色の海」(原題「Wonder under water」)の劇場売りパンフレットの表紙である。パンフレットは日本独自の商品である。パンフレット売り場を見ると戦前からの「お煎にキャラメル、アンパンに牛乳〜♪」を思いだす。と言っても聞いただけで見たことはない。パンフレットが登場したのはいつからだろうか?戦前はなかったろう。高度成長期から一般化したと思われる。70年代後半ニューヨークにオペラを見に行くことがあったが、毎回席に案内してくれる女性が席に座った後、小冊子をくれる。(Play Bill/Tango Argentino ※参考図版はその後日本でも話題になった「タンゴ・アルゼンチーノ」)多分だが、こういったオペラやミュージカルを真似したのがパンフではないか?よく映画館に流れるアナウンスで「観賞の御土産にどうぞ」という甲高い女性の声に、そのことを思いだす。
話しはレニに戻すが、ヒットラーにも好かれたレニは名作「民族の祭典」以降、かなりの長いスパーンを置いても確実に凄い作品を発表してきた。そして最後に辿り着いたのが「海の中」で、しかも日本でロードショー中に死んでしまう、なんてナンテ凄い人何だ、と資料を整理していて出てきたそのパンフを見て思いだしてしまった、という訳です。