21st Century Schizoid Can Budge


遥か昔60年代の或る日、渋谷西武百貨店B缶で、「Tレックス展」があり、まるでチラシ代わりに無料で缶バッジを配っていた(という記憶があり)。それが中央のマークボラン・バッジである。写真は鋤田正義氏。デビッド・ボウイの名作アルバム「ヒーローズ」の写真で有名なカメラマンであるが、マーク・ボランの写真と言えばTレックスのアルバム「スライダー」で有名なリンゴ・スターの写真も有る。マーク・ボランはそう言ったカメラマン付きで知られた写真が多い。そういったポップ・アイコンにこの缶バッジは適しているから、集める、または気に入ったものには強い絵柄が多い、と今になって感心する。
ロゴマークも良いのが多い。イラストもシンプルかつストレートなのが良い。矢張り直球なのであろう何事も。「小ジャレタデザイン物」は若干弱いし、説明過多もイカにもセコイかんじがしてしまう。
今でも缶バッジをバッグに付けている若い子を見かける。自分でも今まで30個程デザインした缶バッジがあり、割りに多いほうかもしれない。2年前、同じ年の友人から缶バッジが送られてきたが、高校生の時に交換して楽しんでいる感覚は全く変わらなかった。