buddhamachine

一昨年あたりからの噂が面白くて探してようやく入手した経緯が自分でも笑っちゃう。中学時代に新宿に輸入盤を買いに行っているのとまるで進歩無し。/ウエブサイトで調べた日本販売店が渋谷にありメールで問合せ。即効返事が有り、1台だけ残っている、という。のを聞きつけ行ってみると、いわゆる渋谷系「お洒落雑貨店兼中古カメラ専門店」であった。閉店時間間際に着く。と、店の中に一人の客がその「buddhamachine」を持っているではないか。ピンクバージョンで「i-Pod」に似せた形状は予想通りの風合いで、これがもし買われてしまったら、と次の入手方法を脳内HDで検索していると、ソヤツは事も無げに置き、次のオモチャカメラを手に取った。数秒のインターバルを置いて実機入手と相成った。/数秒の間に息を調えたアタリに我ながら年期を感じる。が、そのチャチさ&軽さに肩透かし。専用パッケージもなく、ただビニールに包んでくれただけで中身の見える状態で家に持って買える。家に帰るまでは絶対に空けない習慣である。何故ならこの間の時間が一番期待感に溢れた楽しい時間でひょっとしたら空けないでそのままの時も有るくらい。/マシーンは家に帰って空けられすぐにスイッチを入れてすぐに切られた。/ウエブサイトで別の音を聴きだし近いうちに「buddhajukebox」なるモノも出るらしい。/何故スイッチを切ったかは、実際に見た人によって意味は違うはずで。僕の場合は面白いかどうかではなく、噂の中にあった「数台で同時に音を出してみる」というのがあったからである。出きれば最初に数台で出た音を聴いてみたい。/この「buddhamachine」だが、FM3なる中国の二人組ユニット(らしい)の音楽発進形体である。通常ミュージシャンはCDや配信して広めるが、このFM3が考えているのは、どうやら違うらしい。「buddhamachine」は音も入った箱で、8種の音がループされているだけである。簡単な機械で「オン・オフ・スイッチ」「ボリューム」「次の音にいくスイッチ」「イヤフォン」「AC」のみである。/このオモチャのような簡単な仕組み自体に先ず、「やられた!」と感じた。ほぼCDと同じような価格でCDとは丸で違う方法論の音楽を提供できた行動力は並ではない。次なる戦略も楽しみ、と同時に音楽も中国が世界戦略してきた予兆でも有る。/Brian Enoが8台買ったという。では、9台か?