映画<書籍<雑誌<音楽<広告

(映画<書籍<雑誌<音楽1<広告<音楽2)という図式はデザイナーにおける「超個人的2012年度のデザイナー待遇ランキング」である。ウエブは別業界と思っているので、ボクの場合欄外とした。(納得笑)ボクは人よりいろいろな分野を手がけた。師匠よりずっと幅が広い。(含み笑)予算もあるが、扱いの過酷さのランキングでもあるなあ。とにかく映画は大変だ。「もうやりたくない」、とは言わないが、ハッキリ言って辛い。宣伝写真(特写という)撮影の現場なんて何度暴言を吐かれたか?わからんほどだ。(思い出し泣き)
宣伝担当者がクランクイン前から「ネゴシ」しているだが、本番撮影の大変さもわかるし、そちらに集中したい気持ちもわかる。が、撮影隊(スタッフの末端まで)全てが僕らに辛く当たる。当たっているわけではない、と言いたいところだが、わざとやっている、もしくはここぞとばかり言ってくる、って感じを受ける。よほど普段面白くない事が多いのか?わからんけど、自分より20ほど若いスタイリストのアシスタントに「君ねえ〜困るんだよねぇ〜」と意味もなく初対面で言われた事が何度もあるなあ。こういう理不尽な所行を経て、数ヶ月たってラフが数十回(少し大袈裟)の総括を忍び、何と「委員会」から(予想通り)離脱者が出て、(噂だった)「上映があぶない」から(静かに上目遣いで)「制作しても上映しない」とかも出て、最終編集が出来ても見られない様な状態になる。これは年間800本近く作られている頃に5作程この目に遭った。
撮影したカメラマンは「離脱前清算」であれば予定通りに解決出来るから良いのだが、こちらは一部始終を知る重要スタッフになってしまい、責任者同様の待遇になる。肝心な予算が捻出出来きなくなった訳だからこちらにまわるべきギャランティーも保証されない、ということで、デザイナー的には業界別ランク最下位が「映画」部門である。
ということで、最近は洋画専門に戻ってますし。邦画のほうが得意なんだけどなあ、ホントは。

今日の映画チョイス

一般的に陥り易い「情緒感」ではなく、こういう引きつける強さが欲しいなあ、ニッポン映画。