Kazu Shiroshita

BMGから2000年にメジャーデビューした5人組みハードコア・ミクスチャー系ビジュアル度高いロックバンド(ようするに当時の新型)VIRUS(ヴァイラス)は、デビューした時期がバンド斜陽期のど真ん中で、メーカーも期待しつつも会社の傾きに気をとられ結局アルバムも出す余裕さえ失っていた。ハイパワーなシングル盤はその喧騒にかき消され大空の彼方にリストラテックなエコーと共に消えていった。そのメーカーの慌てぶりがボクに影響するのは2年後で、その頃にはボクもメンバー達と連絡を取る気分的な余裕を失っていた。
それから9年後突然現れたのがギタリストのKazu君だった。その間、2度ほど連絡はあったものの、彼が復活する話は非常に嬉しかった。なんだかんだでそれから再び3年が経って今年の夏。歌うギタリストとして本気になったのがわかった。
Virusのメンバーだった頃から、彼は鮮やかな光を放っていた。今年30才。完全ソロデビュー。やらなくちゃいけないことと、出来そうな感じからすぐに創作開始。i-phoneだけ持って植物園や海に行きムービーを撮って編集。仮の音楽をつけて「こんな感じは?」とかの、やり取りがあって、彼が夜に自宅スタジオでギターで録音。これこそがクリエイティブの発進だ。大きなカメラも(今のところ)入らないし、敢えてカメラマンも同行させない。
ベルベット・アンダーグランドとアンディ・ウォーホールと同じ、何のひけもとらない。これからいろいろメンツを集めて行く。春だったらしいアルバムが夏以降になったのもこの作業が原因だが、期待を衝撃に変えて登場だ。(予定)