オリンピック


ロンドン五輪開会式を録画で見た。最初に就職した会社があのポスター(図版)で有名なNippon Design Center。資料室で諸先生方の作ったポスターを見せて貰った。オフセット印刷ではなくグラビア印刷だ。しかも、あの有名な写真は選手ではなくモデルだという。あくまでイメージ追求の時代なのだなあ、と、デザイナーとしては最大級の衝撃を受けた。同期の東大出のコピーライター(5カ国語話せる)S君から「ロシア文学の会に参加しませんか?」で、新宿のロシア料理屋に行く。東大ロシア文学同好会の飲み会であった。「ウォッカで酔った偉そうな喋りの会」で、急に言われたのが「きみい、モスクワ五輪のメダルをデザインしろっ」プレテ(プレゼンテーション)に数案提出。返事は「日本の不参加が・・・」でラフデザインはシベリアの永久凍土に隠された。(ウソ)ブレジネフが見たのかは不明。ただ、そのメンバー(ウォッカの会)はモスクワに行っている。しばらくして「今日のソ連邦」という共産党の会報(非常に有名な雑誌)にメダルのデザインが載っていた。基本的に不参加の日本にはメダルはないので妙な気分。
今回の開会式を見るとオリンピックは世界トレンドが見れる。制作当事者になってみないとわからないけど、構成は面白い仕事と思うがリハーサル100回は大変だ。でも、それもギリギリなんだろうなあ。ポールが歌う「ヘイジュード」は閉会式の方が合うなあ。イギリスにはスーパースター多いから良いけど、日本だと誰にする?(2020年日本での場合を今から真剣に考えよう)