20世紀の記録

戦争ドキュメントの映像を見るのは好きで、こういうものは個人で見るとのと映画館で見るのでは意味が変わってしまうなあ。最近はほとんど家で見るわけですが、日下武史さん(劇団四季!)の名ナレーションが超素晴らしい「ヒトラー」は出来事がひとつひとつ突き刺さるように言葉が入ってくるし、かつてTBSで放送していた「20世紀の記録(CBS)」も新堀利明さんのナレーションが良い。声に信頼性があるから、ニュースという時代によって解釈が入ってくる様な原稿でも単なる「棒読み」ではなく、その時代の激しさを冷静に見ているような安心感がある。
共通して言えるのは、声が無彩色に近い。色が付いていない、ということ。妙に「自分(の個性)を(打ち)出していない」という技のレベルが高いのだ。新堀さんが「ヒトラーは芸術を愛し、一時、人間らしい表情を見せる」と言っても、どっちに荷担するわけでもない全くニュートラルな視線が動かない。