ブルースで一番成功した人

バディ・ガイが、The Rolling Stonesの映画「シャイン・ザ・ライト」に出ているのは90年代以降露出の多かったので不思議には思わなかったが、そういえば彼の様に50年代から活動してきた人で生き残りは既に少ない。それも脂ぎった感じを残しているのは皆無。彼が最も成功したブルースマンと称されると聞いて、作品とか音楽性とかじゃなくて、ギタリストでボーカリストでの実績だけじゃなくて、私生活も含めた総合的な人間性が主体なのではと思った。
最初に見たバディ・ガイは60年代で、男気溢れた演奏姿で、堅物なイメージ。ラブソングなんか歌わない。じゃあ、何歌ってんのか?曲目でわかりそうな感じ。「First Time I Met the Blues」なんて野球に打ち込んでいる高校生みたいだ。険しい感じで、不器用な異端の人の印象があった。こういう人が「最も〜」になるとは。最も王貞治村田兆治をして「異端とは継承の王道」と評した言葉を聞いたが、ある意味こういうことなんだなあ。
だから、それていてもこれだけ続けば「ただの王道」とは違う深みがあるなあ、ってことなんだろうな。

この頃のライブは客が凄い。音楽と一緒にライブやってる。下手な演奏だとステージにモノを投げたり罵声を浴びせたりmなんて普通。そういう嘘のない緊張感が普遍的なモノを作るってことだな。