理想の音楽映像

バンドと映像と音楽という実験的な創作を始めた。(自分の息子世代のバンドですが、全然気になりません。)音楽の元になる映像を作ったりの日々。「どんな音楽が欲しいのか?」と聞かれるんだけど、説明出来ないから映像作っているだが、決して愚問とは思わない。何故なら、参加している人はミュージシャンとカメラマンなので、感覚的な意味で聞いてくるから、感覚的に答えれば良いのだ。面白い音楽(これが肝心)が弾き出せれば映像を作った意味と価値はあったわけで、そのままの映像ではまだ世の中には出せないようなモノも多い。音楽と一体化されて出来上がると、ミュージシャンも別な音楽の側面を感じる様で、これが最高。
先に作りたい青写真はなく、どこまで行けるか?の方に興味があるし、その方が楽しい。
ボクが理想とする音楽映像のひとつがコレ。1969年の音楽ドキュメント「The Blues Accordin' to Lightnin' Hopkins (1969)」。始めて見たのは87年の「ポッパーズMTV」でピーター・バラカンさんの番組。(毎週土曜早朝放送のNHK fm「ウイークエンドサンシャイン」は必聴!!!)
故郷(ヒューストン)でのブルースマンの日常。まだ、この頃は黒人差別が明確にあった頃で、「ブラックパワー」爆発前々夜。のどかな田園での光景に見えるが、ブルースが忘れ去れ様とした時期で、こういう時期に制作した事に非常に意味がある。アフリカとアメリカをつなぐ歴史の貴重な映像でもある。
You Tubeにもアップされているけど、これは公式ではなくダビングの映像。ダイジェストで質の良い映像もある。