Django 2

音楽に多少詳しい人なら、ジャンゴといえばジャンゴ・ラインハルトというベルギーのジプシーギタリストはすぐに思い浮かび、映画好きなら「荒野の用心棒」(フランコ・ネロ)か。でも、今はジャンゴジャンゴという元ベータ・バンドのメンバーが作っているバンド。このバンドは、一見何でも有りの「ごった煮」みたい。多分そうなだろうけど、こういう音楽を今奏でると、ミクスチャーで編集感覚バランスの取れた音楽となって受け止められている感じがする。昔かっら音楽のスタイルを変えないバンドと対照的だと思う。
大衆は絶対に新しくて面白い音楽しか受けないと思う。じゃないと作る意味がないと思う。今までそれ以外の音楽が大衆に受けたというのは聴いたことがない。こういうバンドが音楽通だけじゃなくてポップさを手に入れたら凄いのになあ、とデザイン関係者が集めるとすぐにこういう話になる。
大衆がどこに行ってしまったのか、一体いつ戻ってくるのか?
以前巨匠デザイナーと話している時にボクにこういった、「君はイッパイ音楽聴いているかも知れないけど、ボクは感心ないなあ。つまんないモン。でも、もしボクが音楽家で、例えばギタリストだったりすれば、エリック・クラプトン以上には絶対になっていた、と思うね。ジミヘンにはなれなかったかもしれないけど。」今の音楽シーンは大きくは「アイドル兼芸能界の合体型で商売優先だ。アーティストとは言って欲しくないよ、君!」という高圧洗浄機をボクに浴びせていた。
話の根拠は巨匠の作品を見る限り納得は出来るし、客観的だ。作り手は皆同じようなエネルギーと想像力に溢れているはずだ。クラプトンを出したところが可愛いし、「もし」というところにボクに対する叱咤激励があるやに思えてならない。冷静に考えてもその巨匠は実績的にはクラプトンではなくて、デビット・ボウイだと思うなあ。ボクは、ジ・エッジ(U2)だなあ。イヤ?スティーヴ・ヴァイか?フレッド・フリスかも?イヤイヤ、スティーヴ・ハケットか。まあいいや。でも、フランク・ザッパになりたいなあ。