No New York



「No New York」は、イーノが制作した1978年のポストパンクの大傑作コンピレーション・アルバム。最近のコンピとは影響力が格段に違う。参加したのは4バンドが4曲ずつ。1曲じゃあダメだ。しかも超強力なメンツ。「The Contortions」「Teenage Jesus And The Jerks」「Mars」「DNA」。コンピはこれが基準で、未来を見据えている様な期待感に溢れている、のがマスト。メーカーが考えたようなヘナチョコなコンピじゃ話にならない。
この中からずば抜けてメジャーになったのがArto Lindsayだろう。今やボッサの名人だ。この方はこのアルバムの裏ジャケ見た瞬間から気になっていたので、その後は彼のバンドDNAをそれとなく追いかけていた。ドラムは日本人女性モリ・イクエさん。来日はアート単独で1985年。夜中のInk Stick六本木だったが、全ステージ見る。ステージにラジカセ置いて録音までしてしまった。ついでに一緒にポラまで撮っちゃった。カセットのラベルにサインもしてもらってアートも呆れてた。名盤「No New York」もなんのその、軽く飛び越えたマイペースな活動はLounge Lizards〜Golden Palominosや様々な活動に至っても全く力んでいない。
1991年にNYCのカフェでアートを発見。トイレのスリッパ履いていた。何をやっても様になる人だなあ。(自分写真は右3段目がアート。最初バローズみたいでかっこいいなあ、と思った。)