ボロ?

世田谷の通称「ボロ市」に行く。20年以上前に行ってから2度目。寂しい古い埃っぽいでロンドンのポートベローやパリのクリーニャンクールとは偉く違って年寄り専科的な市だった様な記憶だったのだが、数年前に見たニュースで随分活気が出てきた、というのを知ってからはいつかもう一度行ってみたかったのだ。前に通りすがりで見た「古い紙の束」が非常に恋しくなってきた。
で、行ってみたら凄い人。パレードも出て、最近何かと話題の保坂区長パワーの成果なのか?凄いじゃないか?半分は若い人だ。食べ物や最近のモノも多く店が出ている。まあ、それが活気の源なのだろうが、急に昔の「寂しい古い」が懐かしくもなってしまう。
古時計や絵画が見れるどころか、出店の匂いや何かの行列に押される。が、奥の方に行くと、昔からのテリトリーらしきエリアが出てきた。で、とうとういろいろやっとこさ見つけました。戦前の和綴じ本は1冊200円で、擦れた表紙が何とも美しい。中の木版で刷られたらしい文字の楷書体もパソコンのフォントとは全く違うインパクト。画像は、(木版ではなく金属(亜鉛)活版刷り。奥付に明治36年12月印刷と書いてある。)それからメンコやらゲームカードも戦前モノは自分も生まれる前で描き版の原色版もどき。カラーに再現を想像と勘で版に直接描いて3色で刷っている。と思ったらプロが見たらわかります。戦後の写真版で着色みたいなカラー分解でした。1枚100円でしたが、当時の子供が知ったらビックリするだろう。