Chris & Richard

Aphex Twin関係が一日おきに出てきて何やら不気味ですが、実は昨日のことですが、2004年頃にDVDブックとしてリリースされたChris Cunninghamの作品集「Rubber Johnny」を買ってから何と6-7年経ってパッケージを開けて見た。余りの不気味さに怖くて空けるのが嫌だった。捨てるわけにも行かないし、昨日振り絞って見てみたら大いに笑えた。ここまで来ると不気味さにもユーモアに近い何とも言えない「ひょうきんさ」があって笑えた。自分が怖がっている部分も実際のビデオ作品ではやはり尋常でなかったが、イギリスの産んだ世紀末的天才の一人と言われるのがよくわかった。とにかく編集が凄い。音楽とリンクし、映像と音楽が奇妙な世界観を創造している。音楽はAphex Twinで、この組合せ(何故かこの二人と言えない感じが漂っている)とにかく強力である、Chrisは1970年レディングの生まれ。Aphex TwinのRichard D Jamesは1971年アイルランド生まれコーンウオール育ち。過ぎてしまった(あんなに大騒ぎした)世紀末がここに成長の証を見せている感じで、ただの「音楽と映像」で良かった。
Chrisのビデオクリップで一番有名なのは、ビョークの「All Is Full of Love」だろう。あれは凄い作品だったなあ。かつて見た漫画の1シーン(例えば「鉄腕アトム」が生まれた瞬間)が完璧に蘇った感じで一般映画ではなし得ていない域だろうなあ。