Aphex Twin

Aphex Twin(えーふぇっくすついん)のことは調べてもらうとして(不親切だがまかりとおる、と勝手に解釈)Richard D Jamesというマルチなヤツがメインでいろいろな名前で沢山のモノを作っていた。よく言えば、今までの枠組みを無視して作っていた。多分音楽を作って音楽の好きな人達に聴いて貰うという意識はなかったろう。仲間内で、「こんなの出来ちゃった」的な凄いオタクだったはずで、其奴等が自覚ないまま機材に関係なく凄い度合いで作ってくると、これはもう爆弾作っているのと変わりなく、怖い存在になっていく。
音楽に目覚めたところで話は次第に迷走し始めた、というのもこちら側の勝手な思いこみで、彼らからすれば、一回実験失敗した程度の話かも知れない。今再び聴いてみると、スピード感、作りの密度、流行を無視するアタリに、「敵は医学分野」であり、人間がどのくらいのリズムまで追いつけるか、とか、不可聴な範囲にも挑戦している感じがする。
性とか、食い物とか、気分とか、日常性が全くない音楽だ。ほぼゲームであり、感覚だけの音楽だ。一体何食っているかしら?RICHは。いつも笑顔なのも不気味で、握手した人が「柔らかくてフニャフニャしていた」ってまるで宇宙人だ。いや、そうかも。