Manu Dibango

マヌ・ディバンゴはカメルーン出身のサックス奏者。というだけでなくアフリカ全体を代表するミュージシャンの一人。昨年公開なったジェームス・ブラウン主演の映画「ソウルパワー」にも出ている。この映画は74年のモハメド・アリジョージ・フォアマンの歴史的な試合を伝える、という以上にアフリカン・アメリカンにとっては歴史的なイベントであった。アメリカからアフリカに行く黒人ミュージシャン達を迎えるアフリカ側の代表の一人がマヌであった。



図版は、1985年作「Electric Africa」1994年作「Wakafrika」(マヌ自身がアフリカの形態をし、マダガスカルが靴)
ザイール74を摸した図版は「Soulpower」のDVDに封入されているポスター式解説書。(昨年ワタクシが制作しました)
タイトルでわかる様にマヌはいつも「アフリカ」を意識していた。(「Soulpower」に出ていたミリアム・マケバも政治家。)この2枚のアルバムは有名な「Soul Makossa」(1972)のヒットより時間がたっている。時代によせたサウンドで、「Electric Africa」ではBernie Worrell, Bill LaswellHerbie Hancockというメンツ。「Wakafrika」はing Sunny Ade、Youssou N'Dour、Salif Keita、Touré Kunda, Geoffrey Oryema, Ladysmith Black Mambazo, Peter Gabrielなど。
現在77才になるらしいが、1986年にマヌ・ディバンゴ氏には(佐野元春さんの撮影で行った時)パリのジャズバーでご馳走になった。知り合いが連れて行ってくれたバーで会ったのだが、演奏は何とチェット・ベイカー。ボクの半径2mの中に巨人のマヌと枯れたチェットがいた。