Miles Davis

Frank ZappaMiles Davisはある一定周期で聴いている、とフト思い当たった。最初のMilesは中学時代で丁度Bitchの頃か。最初にアルバム買ったのは70年代に入ってからで2枚組のライブ盤「Live Evil」のジャケ買い。ヘンなジャケットでだったが、プログレを意識していたし、チック・コリアキース・ジャレットのキーボードコンビ+マフラフリンという何か世の中の凄い人がジャズ界に集まっていたライブ盤だったから聴いた。真っ暗な中で感覚だけが異常に際だっている音楽だから、中学生の自分にもついて行けた。最近の中学生だってきっと同じだ。ちょっと間をおいてZappa先生。Milesは先輩。Zappaは先生。いちいち合点がいっている。感覚を超えた理論であり、技術を超えた妄想でもある。だから、音楽さえ超えてしまっているかもしれない。それが楽しいし、可笑しい。やたら木琴が出てくるのは、頭の中で何かが回転しているような音を再現している感じがして可笑しい。飛行機に乗っている最中に頭の中だけで楽譜が出来る、って凄い。Milesは僕の師匠姉が「tutu」で(ジャケット部門で)グラミー獲得、カメラはアービング・ペン氏。この撮影の時の話は何度も聞いたが、撮影中ペン氏が音を消して撮るらしい。Milesが「音を消すと俺は死ぬ」と言ったらしい。このジャケットにはMilesより強い瑛子さんが映っている。

Zappaのジャケットには、Milesのダンディズムにないアメリカのリアルがある。僕はアートとしてはZappaの方にセンスを感じる。Milesは堅くZappaはいい加減だ。

この二人の後に仲代達也先生のポスター見たら「醤油」を感じた。流石!