Erik Satie

エリック・サティは19世紀後半フランスの作曲家でピアニスト。ドビュッシーと同年代で同時代。パリのシャノアール(黒猫)で演奏していた。同じスーツを5着持っていて、いつも同じ格好をしていた。家にピアノが2台あって、ひとつは郵便受けだった、とかを学生時代に読んだ本で記憶している。「ジムノペディーズ」は世界的な名曲だから皆知っている筈と思ったが、曲は知っていても作曲や弾いた人には関心のない時代だからサティも有名じゃあない昔の人になるつつあるのか。70年代後半にサティの再評価ブームがあった。お洒落な音楽としてカフェバーなんかでちょっと難しい人向けに流行った感じ。個性的でアクの強い、それでいてマーラーなんかとも違うオタクっぽさがあって、曲名も凄く妙だ。
最近聞いていなかったのだが、学生時代に買った5枚組みを出して聴いた。バルビエという大ベテランの来日ライブに行った直後に買ったモノだったと思う。このレコード自体に染みこんだ様々な時代感を面白く聴いた。