ジャジュカ

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夏も濃くなると、「ジャジュカ」というアフリカのパン・フルートの音を思い出す。アレは高校生になった位の頃、The Rolling Stonesが好きで買うレコードは先ずストーンズ優先。メンバーで好きだったのはブライアン・ジョーンズだけで、その頃はミックもキースも何故か好きになれなかった。ブライアンがバンドを追い出されてアフリカに行き妙な音楽を録音してきた、という噂だけは洋楽雑誌「Music Life」で読んだ。演奏ではなく録音?と耳慣れない部分も感じつつ、聴いてみて鮮烈な光線がビビットと走った。「そうか!音楽は演奏を聴くだけじゃあないんだ。演奏しなくても音楽は作れる」と知ったのが初めてだった。71年代初頭だった。それからすぐにKing Crimson経由でBrian Enoという非音楽家を知る。そのルーツ的な音楽がコレだ。モロッコのジャジュカ族の演奏の輪に入った録音。これはハイになりつながら冷静でいることを要求されるDJの様な思考が必要と考える。※図版はLPではなく1995年にグラフィック編集されたブックとリミックス盤付き2枚組みCDブック。音楽を大切にしている奴らが作っている。