T REX

T REXは元は有名な恐竜同様ティラノザウルス・レックスと名乗ってたバンド。デビッド・ボウイと並びグラムロックの旗手だった。短縮形になってメジャーになった。ELPはエマーソン、レイク、パーマーで、CCRはクリーデンス・クリアウオーター・リバイバルだったし、BBAはベック、ボガード、アピスだった。日本でもARBも最初原宿で見た時は、アレクサンダー・ラグタイム・バンドと名乗ってた。話は一度脱線するが、KY=「空気読めない」の元祖を発見。先日加山雄三の「大学の若大将」を見ていたら、女の子が「MMKなのよ〜」って言う。「もててもてて困ってる」って時代的な風味も入って面白い。T REXに戻って、マーク・ボランは交通事故で29才で死亡。日本のビジュアル系の典型に一番近いスターだった様に思える。ジャケットは1971年の「電気の武者」という邦題がついたアルバムで、名作「スライダー」をリリースした72年の武道館ライブ前のアルバムである。友人が熱狂的なファンで、ビートルズやアイドルのファンとは違う、ダークサイドな側面を感じた。このジャケットは黒と金のダブルトーン(2色だが、黒は2回刷っている様だ)で、グラフィックはあのヒプノシス。大仰なグラフィックで知られるグラフィック集団だが、このジャケはセンスの光るブリティッシュな渋さが漂っていて僕は好きなレコードの一枚。中の写真が素晴らしくジャケだけでも何枚も欲しいって感じです。