UK 86


1986年のビデオ「Lonely is an eyesore」はイギリスのレーベル「4AD」のアーティストのコンピで、映像製作はレーベルの殆どのジャケットも手掛けている23 Envelopeというデザイン・ファームのNigel Griersonである。グラフィック担当のVaughan Oliverは日本でも有名。
耽美的なレーベルのイメージで知られているが我々が見ていたのはジャケットのみだったので、実態は掴んでいなかった。やっと出たこういうビデオでやっとリアルに動いているバンドが見れる、というビデオでは全く無い。しかし「残念ながら」ではなく、非常に完成度の高い作品になっている。60年代にビートルズ、70年代プログレとUKは世界的に音楽の傾向をリードしてきた。80年代に入りインディーズ・シーンというそれまで育んだリアルな音楽の在り方も日本より先にメジャーに押し上げた。
このビデオに入っているバンドの音と映像はヒットという枠には入らないが、イギリスの音楽シーンを雰囲気をいつまでも伝えていくことだろう、って昔の音楽雑誌見たいになってしまった。