WHAT’S CD-ROM?

グラフィックをパソコンでやるようになったのは、86年から始めたCDのパッケージ制作が多くなったのと同時期の1991年頃からか。時を同じくして写真や動画も入ったCD-ROM作品も多数登場した。
マルチメディアと騒がれたこのCD-ROM作品を完璧に理解していたひとりが、Peter Gabrielであった。アナログからデジタルへの完全移行をクリアしていた。が、ライブも同調した先鋭的な作品に人々はまだ完全にはついていけていなかった。実験的であり一部の人を対象にしているイメージがあった。
1995年のこのボブ・ディランのCD-ROM作品は、ファンからすればCD-ROMというフォーマットに接点がないように思うし、意外だった。この中にはCD-ROM作品おきまりのデータ満載は当然のこと、アニマルズより2年前に録音されたという「朝日のあたる家」や「ミスタータンブリンマン」のデュエット・バージョンというトンでもない「お宝」が入っている。何処かの雑誌に紹介された記事には「ディランが承諾したのが不思議。」とも書いてあった。
1995年での最新バージョンも数年もたてばパソコンの性能が上がりすぎて読み取リが可能性になることも有り得る。事実現状でもウィンドーが開くにも時間が相当かかる。
なので、今のうちに音楽部分とムービー部分だけでもファイル化しておこうとコピーしておいた。音部分の半分のファイルを別の音楽編集ソフトに持って行くと1時間50分程あり、また別の作品の様に楽しめた。