フレンチ+イタリアン


西ヨーロッパの音楽で聴くのは先ずイギリス、次にアイルランド、それからフランスとイタリア。最初に行ったヨーロッパがイタリアだったせいもあるかも。次がフランス。ビートルズが出てくる前までは、フレンチポップス(シャンソン)やカンツオーネはイギリスものより日本の歌謡界には近かった。なので、僕らの年代の「音楽好き」はイタリア歌謡の「ヴォラーレ」はたいてい知っているし、ジリオラ・チンクエッティはアイドルだったのでは。
イタリアはプログレが独特で面白い。何故か、フランス(にもあるのだが)面白いバンドは少ない。
フランスで強烈だったのは、MIKADO。ピエールとジルのアートに包まれたアルバムは今見ても完成度が高い。日本でもこの手の音楽は完成度がある程度高いのだがアートの理解と挑戦がないため、世界に出て行けないように思う。
ピエールとジルの世界も是非堪能。禁断の愛の世界です。

ターセムターセム・シン)作品の映画「セル」(ジェニファー・ロペス主演)でも様々なアートの断片が応用されているが、特に慣れ親しんだ「Pierre et Gilles」をモチーフにしたのは中々勇気がいる。あの映画はアート・ディレクターの石岡瑛子さんの力業が圧倒的に凄かった。