King 80’s

King Crimsonが日本に初来日したのは1981年で、74年頃に来日を呼びかけるレコード会社公認のファンクラブを運営していたこともあったので、当時勤めていた会社の上司に許しを得て数週間に渡る全公演に行った。名古屋公演などは仕事の合間に日帰りで行った。
しかし、自分の思い入れのあったバンドの時代は1970年から1974年頃で、再結成の音楽にはそれほど入り込めなかった。でも、演奏の技術力や展開に興味深いモノはあったし、それでもバンドはCrimsonを名乗るだけのことはあった。
で、その頃聴いていたアルバム3枚を再び聴いてみた。81年から84年で、これでも今から30年前であることに驚く。
2枚目の「BEAT」の中の1曲。「Sartori In Tangier」は、それまでの神秘的な曲調というよりもっとシンプルで、フュージョンぽいのだが、男っぽい感じがする。演奏者でなければなからないエリアの楽しみなんだろうけど、前のKing Crimsonとは全く違うバンドという不思議さは残ったまま聴いている。Frank ZappaTalking Headsでもバリバリにギター弾いていたエイドリアン・ブリューが圧倒的に元気な時期だったんだなあ。Frippは脇役を楽しんでいる、と思える。