NUMAN

Gary Numanって70年代にイギリスのテクノ音楽シーンで活躍した人。EnoがプロデュースしたULTRAVOX関係もあったが、ほぼ孤立したというか、独特な背景のバンドだった。音は単純明快でシンプル過ぎるくらいシンプル。重厚な音からピコピコ音のチープなタッチまでを組み合わすが、すべて計算ずくなのに、多方面から馬鹿にされた。音楽が空間をしめる構造はヘビメタに近いと思う。大きな音でカタルシスを醸し出して世界を構築する感じ。
活躍時期の主要なアルバムはほぼ持っていて、来日公演ライブにも行った。(パンフは正方形でJapanと同じだった)で、久しぶりに聴いてみたら、とても面白かった。イメージ的にはパンク的な一方方向の音だと思っていたが、ベースがクラシックか、フォークなのか展開の面白い曲が多かった。流行った曲のみしかイメージになかった。生ギターにピアノの曲なんて評価されて良いなあ。声も独特で、これが好き嫌いの最大の原因だっただろうか。
最近わかったことだが、流行と好き嫌いの主体はほとんどは「声質」だ。80年代から長きに流行った高音系ボーカルも消えた。(徳永氏復活祝!)