Land Music


ワールドカップを見て欧州と南米のリズム感の違いがゲームのリズムになっていると感じた。クラシック音楽の発展形としてのテクノミュージック発祥のドイツと、その欧州から伝わった様式と元々の黒人音楽とのブレンドされた南米の音楽、の戦いという視点で試合を見ていると良い試合は完全なポリリズム(複合リズム)を奏でている。でもって、グッと話を飛ばして、80年代のNew Yorkの音楽、例えばアルバム「No New York」のコントーションズの曲みたいに(民族性よりも)イデオロギーを感じさせる音楽の段階になると、もうすでにサッカーのゲームと同じ。パス回しの距離感は、少しばかり冷気を感じさせ、全体は個々の集積ではなくなっている。普段機能していない脳を感じた一週間だった。