Magazine and Book #5


NHKで放送していた「サンダーバード」を見ていた。「ちろりん村とクルミの木」「ひょっこりひょうたん島」に続いて出てきたイギリス製の人形劇はスケールが違っていた。日本製のひなびた世界観も嫌いじゃないけど、この時期はロックンロールだったから、ビートルズの後だから、一歩先行くカッコ良さでなければ生きていく価値がない!とか考えていたころだから、「サンダーバード」であった。が、子供向けに出来てないから今一つ内容は理解できていなかった。4年に一度見たくなる今年はその年なのだが、今年は見え方がちょっと違う。今までは小道具のディテールや汗をかいた人形のメイクなんかが見る対象だったが、今年は物語を見てしまった。久々にみた英語版のせいだったかもしれない。英語版を見ると元の声と似ている。特に黒柳徹子のペネロープはシルビア・アンダーソン(作者の奥様)がやっていて、顔も似ているという。それにしても日本版の声優の品の良いこと。/書籍は、1991年に白夜書房から発行された「コンプリート・ジェリー・アンダーソン」というサンダーバードを含めた全ての作品を紹介している。70年代に入るとライブアクション(実写)に挑戦している。「謎の円盤UFO」や「プロテクター電光石火」「スペース1999」を経て80年代に再び人形作品になる。LD(レーザーディスク)の発売に合わせた出版だった。数年前原宿ラフォーレでDVD発売の展覧会にも行ったが、いかにマニアが多くいるかがわかった。