Rock was born!


某音楽雑誌では、日本にロック音楽が確立したのは1968年のLED ZEPPELINのセカンドアルバム登場の瞬間とする、としている。当然異論はあるだろうが、多数決をとったなら、落ち着くところだろう。個人差はあるだろうしその個人差を極めて「いける」ところにこの音楽の日本での馴染みの深さを感じる。/僕個人的には1971年の後楽園球場でのGrand Funk Railroadライブからで、ラジオだけが頼りの貧乏高校1年生だった僕がわかったことは、甘ったるいオンナ子供相手の音楽に飽きていた同胞がいてそれが音楽を手始めに時代が移ろうとしている感じを受信したモノが出てきている、とでも言ったら良いか。そんな感覚だった。60年代の作っていく時代から、70年代の壊していく時代とでも言うか、重くリアルな感覚。音楽的な「流れ」ではなく、時代のムード。その時期に自分が10代だったことは大きい。