アフリカか、ブルースか。



前は拒絶していたブルーズをよく聴くようになった。昔の友人が聴けば「(お前はお洒落な音楽しか聴かないヤツで、そこまで手を出したか?なんて)この無節操な!」と非難されそう。今でも、型にはまった典型的な展開や演奏は興味なく、確立されたパターンとしては今もって好きになれない。が、何が面白いかというと、今の音楽にない原型の音を聴き、彼らが住んでた家や周辺の光景が浮かぶ。彼らの会話にアフリカを知らない世代が受け継いできた「一本の道筋」が見えて切ない。だから、主に聴いているのは戦前の録音のレコード。出来るだけLPを探している。ボクが知っているブルーズもまだほんの一部だが、これはいろいろ探る価値のある音楽と感じた。