餃子とは一体何であるのか?

焼き餃子は90%日本製の食べ物で、「ビールに餃子」のコンビは、毎年初夏の定番である。蒸し暑い夕方、「まだ少し早いけどビールいくか?」みたいな時にフイと出てきた餃子が旨かったら最高です。失っては絶対にいけない日本のオツマミ遺産である。
餃子みたいに「包みもの食べ物」は世界中にある。中国ではスタンド餃子屋は沢山あるけど大抵は「水餃子」だけで、ごく最近は日本的なオシャレを欲しがる人も多いらしく焼き餃子もある。世界中にある中華料理屋には先ず餃子は出るだろう。前にサハリン(ロシア)に行った時に、普通のバーで食事していたら「gyoza」と書いてあった。出てきたのは、紛れもない「ぎょうざ系」であったが、チーズで煮込んだモノで知っている餃子の遠い遠い親戚だった。
ロンドンから南に突き当たってドーバー添いに西に行くとコーンウオールという地方があり、そこには「コーニッシュパイ」という巨大な餃子みたいな食べ物がある。約30cmのパイ生地で包んだ芋系の中身。ケチャップで食べさせられた。暖かいから食べれたが、正直言っておいしくなかった。地元の味なんだろうなあ。(スコーンはメチャクチャ旨かったが)イタリアにもフランスにも粉モノ系包み料理やスナックは多い。きっと中身に肉と野菜でミンチ状にした具を包むと自然とああいう形になる「黄金比」があるのであろう。つまり、餃子は黄金のビールと一緒に食べる黄金の技なのであろう、なあ。